眼瞼下垂の症状と種類
眼瞼下垂とはどのような症状なのでしょうか？
眼瞼下垂の症状は、まぶたを上げる筋肉がゆるんで弱くなるため、まぶたが下がって目が開けにくくなってしまう状態となります。
そして眼瞼下垂になると、眉の上の筋肉（前頭筋）で目を開けるため、おでこにしわができやすくなったり、頭痛や肩こりが起こることがあります。
眼瞼下垂の種類には、先天性と後天性があります。
先天性眼瞼下垂は、眼球運動障害など眼瞼下垂以外の異常を伴わない単純眼瞼下垂が90％以上を占めています。
後天性眼瞼下垂は、動眼神経麻痺、重症筋無力症など神経、筋の疾患によるものが多く、
最近のＩＴ化や高齢化社会に伴い、老人性眼瞼下垂の頻度も著しく増えてきています。
それと、コンタクトレンズの長期装用が原因のコンタクトレンズ眼瞼下垂も急増しています。
先天性眼瞼下垂と後天性眼瞼下垂
先天性眼瞼下垂は両眼性よりも片眼性が多く、両眼性の約3倍が片眼性となっています。
そして眼球運動障害はほとんどなく、下方視の瞼裂幅は健眼より大きくて上眼瞼が短く下眼瞼は軽度に下垂となります。
後天性眼瞼下垂の中で老人性眼瞼下垂は両眼性であり、発症の時期に左右の差があります。
そして上眼瞼が延長しており、高度下垂でも眼瞼挙筋機能は良好です。
後天性眼瞼下垂は６０才以上の高齢者に発症しやすくなっています。
後天性眼瞼下垂の中のコンタクトレンズ眼瞼下垂とはコンタクトレンズを装用する人の眼に発症し、発症の時期に左右の差があります。
一般的にはコンタクトレンズを3年以上装用している人に発症し、45歳以下の人に多く見られます。
眼瞼下垂治療の健康保険適用
老人性眼瞼下垂で視野障害のある方には健康保険が適用されます。
老人性眼瞼下垂は後天性であり加齢とともに眼瞼下垂になる人が多いのですが、若い人でも最近はハードコンタクトレンズの装用で眼瞼下垂になる人が増えています。
眼瞼下垂手術は美容整形でも行っていますが、美しく仕上げようとすると高度な技術を要する手術です。
まぶたのたるみのある方は切開式眼瞼下垂手術でたるみ取りを併用し、たるみのない方は最新治療の切らない眼瞼下垂手術をお勧めします。
眼瞼下垂手術には切らない方法もあり、従来の方法に比べて腫れが少なく、抜糸の必要がないため、特に３０代の方に人気があります。
眼瞼下垂の治療に健康保険が適用されるのはあくまでも治療が目的の場合に限られるため、美容・整形が目的の場合は適用されません。
そして医師の診察において治療の必要性を判断した場合だけに健康保険が適用されるのです。