女性保険とガンについて

一般的に保険には男女両方の保険、そして男性だけの保険、それから女性だけの保険があります。
とりわけ女性保険とは医療保険に女性特有の病気保障がプラスされた保険のことです。
ここでいう女性特有の病気とはつまり、子宮ガン・乳ガンなどであり一般の医療保険に比べて手厚い保障が受けられるようになっています。
そして一般の保険に女性疾病特約をオプションで付け加えると女性特有の病気にも対応できる商品もあります。 これは保険商品ごとに保障の範囲が違うため、自分に必要な保障は何かを充分検討したうえで保険を選ぶことが大事です。

おおむね、女性保険で保障される主な保障内容は以下のとおりです。

1.医療保険での保障内容には入院給付金と手術給付金があります。

2.女性保険特有の保障内容には女性特定疾病入院給付金と女性特定疾病手術給付金があります。

上記において女性特定疾病により入院・手術された場合は通常の医療保険での保障内容に加えて女性保険特有の保障内容からも給付金が支払われます。
さらに商品によっては、上記の保障内容に加えて死亡保険金・通院給付金・退院給付金・ボーナス給付金等の保障が付帯されている保険もあります。

そして、女性保険で保障される主な病気には乳房の良性新生物・悪性新生物・上皮内新生物、乳房の疾患や障害、関節リウマチ、妊娠・分娩の合併症、卵巣機能障害などがあります。
それから女性保険で保障対象外となるものには美容整形上の手術・処置、人間ドック、正常分娩などの場合です。

女性の社会進出とガン

近年の女性の社会進出の機会が増えてきましたがそれに伴って、女性特有の病気にかかる人も増えてきています。そしてそれらの中でも最も多いのが、ガンです。
ガン発症の原因としては主に以下のことが大きく影響しているものと思われます。
1.食生活の乱れ
2.ストレスを感じること
3.不規則な生活

ところで女性特有のガンといえば乳ガン、子宮ガン、卵巣ガンなどがあげられます。

とりわけ乳ガンは患者の数が年を追う毎に増えており、患者の数が2020年には約50、000人に達する見込だといわれております。
そして一部の予想では、日本人女性の30人に1人の割合で乳ガンを発症するであろうという説もあります。
乳ガンの罹患者は30歳の後半から40歳後半の女性に多く見られます。

乳ガンになりやすい人は統計によると以下の危険要因があるようです。

1.喫煙や過剰にアルコールを摂取している人
2.血縁者に乳ガン患者がいた遺伝的因子を持っている人
3.30歳以上で初産した人や出産経験がない人
4.女性ホルモン剤を使ったことがある人

上記の危険要因があるなしにかかわらず、一番の予防は早期発見です。乳ガンは早期発見の場合は90%の割合で完治することが可能といわれています。
可能な限り自分で触診してみたり、健診に行くなど早期発見を積極的に行うことが大事です。

女性と乳ガン

乳がんになる女性は年々増加しており、最近では1年間に約3万5千人の女性が乳がんにかかり死亡する女性も1万人に達するようです。
日本では女性の乳ガン患者は30代後半から急激に増え始め、40代後半でピークに達するという特徴がありますが、食事の欧米化も影響して、昔では考えられなかった70代から80代の女性の高齢者の乳がんも増えてきています。
この状況がこのまま続けば2015年には年間5万人の女性がが乳ガンになるであろうと予測されています。

さて、乳がんは以下の4つに大別できます。

1.乳頭腺管ガン(乳ガン全体の約20%)・・・発見が難しい
2.充実腺管ガン(乳ガン全体の約20%)・・・硬いシコリ
3.硬ガン(乳ガン全体の約40%)・・・乳房の変形
4.特殊型

そして乳がんの危険因子としては以下のことがあります。
1.初潮が早い
2.月経周期が規則正しい
3.月経周期が短い
4.閉経が55歳以上
5.出産未経験(含む未婚)
6.高齢出産経験がある
7.社会的な階層が高い(高学歴)
8.肥満
9.乳ガンの家族歴

次に乳ガンの発生しやすい場所は、正面から向かってわきの下の横の部分です。
そして乳ガンの自覚症状は、初期段階では意識されにくくガンが進行するにつれてしこりなど自覚症状が現れてきます。
しこり以外には皮膚の異常、乳頭の陥没、乳頭のびらん、かゆみ、わきの下のリンパ節の腫大などがあります。

乳ガンの早期発見には女性ガン検診も多く行われているので定期的に検診を受けるようにしましょう。 尚、検査の費用はマンモグラフィーと視触診の併用では、10000円〜20000円前後のところが多いようです。

乳ガンの初期治療は局所療法(手術・放射線療法)や薬物療法(化学療法・ホルモン療法)があって、乳ガンの進行度合いや、大きさなどによっては手術前に放射線療法や化学療法を行う場合もあります。そして手術後は、状況に応じて放射線療法や薬物療法を行います。
その後は、乳房再建やリハビリを行うなどして手術後のケアおよび再発・転移防止に努めます。

手術や治療にかかる費用はガンの進行状況により異なってきますが、保険適応になる部分だけでも、3割負担で数十万円、保険適応外の部分を含めるとそれ以上かかるようです。

まさに女性保険はこういう時に役立つというわけですね。


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